
東芝の電気温水器エラーコード解決ガイドへようこそ。このページでは、東芝の電気温水器で表示されるエラーコードの意味、原因、対策方法を詳しく解説します。エラーコードは、電気温水器の異常を示す重要なサインです。これらのエラーコードを正しく理解し、適切に対処することで、迅速に問題を解決し、電気温水器の正常な運転を回復することができます。ぜひ、このガイドを参考にして、電気温水器のトラブルを解決し、安心してお使いいただけるようサポートします。

エラーコードの見方
電気温水器の故障が発生した場合、リモコンにエラーコードが表示されます。
取扱説明書がある場合、エラーコードの説明が記載されていますが、取扱説明書がない場合は以下の情報を確認してください。
- 電気温水器メーカー
- 電気温水器の種類(給湯器、エコキュート、電気温水器)
- エラーコード
これらの情報を確認の上、当サイトで調べてください。自分で修理可能なエラーコードもあります。
エラーコードとは
電気温水器に故障や不具合が発生すると、リモコンのディスプレイに数字が点滅します。この点滅した数字が「エラーコード」です。エラーコードを確認することで、どの部分に問題があるのかをある程度判断できます。一般的に、給湯専用の機器では2桁の数字で表示され、ふろ給湯器(おいだき機能付き)の場合は3桁の数字で表示されます。
電気温水器の設計標準使用期間
電気温水器の設計標準使用期間は10年とされています。これは、10年を過ぎると部品が劣化し、故障のリスクが高まるためです。しかし、定期的なメンテナンスと点検を行うことで、電気温水器の寿命を延ばし、安全に使用することが可能です。
【88】または【888】の点滅表示について

エコキュートのリモコンに【88】や【888】という数字が点滅して表示されることがあります。これは、「もうすぐ10年経つので点検が必要ですよ」というサインです。
この表示は、電気温水器の設計標準使用期間が10年であることから、それを過ぎたことを知らせるためのものです。この表示が出た場合、安全のために電気温水器の点検や交換を検討する必要があります。
解除方法
- リセットボタンの操作
- リモコンにリセットボタンがある場合、それを押して表示を解除します。
- 取扱説明書の確認
- 取扱説明書に記載されている解除方法を確認してください。機種によっては特定の操作手順が必要です。
- メーカーのサポートに連絡
- 取扱説明書がない場合や、リセット操作で解除できない場合は、電気温水器のサポートセンターに連絡してください。エンジニアによる点検や修理が必要になることがあります。
注意事項
- 自己判断での修理や点検は危険です。必ず専門の技術者に依頼してください。
- 10年以上経過した電気温水器の使用はリスクが伴うため、メーカーの推奨に従って適切に対応してください。
これらの手順を踏むことで、安全に電気温水器の使用を続けることができます。
重要なポイント
- 故障ではありません: この表示が出ても、電気温水器は引き続き使用できます。故障ではないため、すぐに使用を中止する必要はありません。
- 安全のための点検: 電気温水器を安全に使用し続けるために、メーカーは有料の点検をお勧めしています。この点検では、電気温水器の内部や機能を詳しくチェックし、必要なメンテナンスを行います。
- 点滅表示の解除: 点検を受けると、この点滅表示は解除されます。点検後は、安心して電気温水器を使い続けることができます。
電気温水器の修理と交換の判断について
修理依頼の手順(10年未満の場合)
- メーカーへの連絡
- 電気温水器のメーカーに連絡し、故障の内容とエラーコードを伝えます。連絡先は取扱説明書、当HPの電気温水器会社一覧に記載されています。
- 修理の手配
- メーカーが修理の手配を行い、専門の技術者が訪問して修理を行います。訪問日時や修理内容については、メーカーと調整します。
- 修理費用
- 修理にかかる費用は、故障の内容や部品の交換が必要な場合によって異なります。事前に見積もりを確認し、納得の上で修理を依頼します。
電気温水器の交換(10年を過ぎた場合)
- 交換の検討
- 電気温水器の使用期間が10年を過ぎ、部品供給が終了している場合、電気温水器の交換を検討します。
- 新しい給湯器の選定
- 交換する電気温水器の種類やモデルを選びます。最新の電気温水器はエネルギー効率が高く、機能面でも向上しています。
- 新しい電気温水器の設置を行う業者を選びます。メーカー指定の業者や信頼できる地元の業者に依頼します。
- 設置業者の選定
- 新しい電気温水器の設置を行う業者を選びます。メーカー指定の業者や信頼できる地元の業者に依頼します。
- 交換作業
- 設置業者が訪問し、古い電気温水器取り外しと新しい電気温水器の設置を行います。作業は通常数時間で完了します。
電気温水器の修理か交換かの判断は、部品供給期間が重要なポイントです。10年未満なら修理を依頼し、10年を過ぎた場合は交換を検討しましょう。安全かつ効率的に電気温水器を使用するために、適切な判断を行ってください。
東芝 電気温水器 エラーコード
東芝 電気温水器 エラーコード(E:1~H:19)
コード | 原因 | 対処方法 |
E:1 | 【1~5タイプ】水温湯温センサー異常 【6タイプ】残湯レベル1(20L)センサー異常 | ハードチェックによる検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:2 | 【1~5タイプ】残湯180L(150L)センサー異常 【6タイプ】残湯レベル2(60L)センサー異常 | ハードチェックによる検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:3 | 【1~5タイプ】120L(100L)センサー異常 【6タイプ】残湯レベル3(100L)センサー異常 | ハードチェックによる検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:4 | 【1~5タイプ】60L(50L)センサー異常 【6タイプ】残湯レベル4 (225±25L)センサー異常 | ハードチェックによる検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:5 | 【1~5タイプ】深夜電力が24時間の1度も投入されなかった 【6タイプ】残湯レベル5 (350±50L)センサー異常 | 【1~5タイプ】沸上用ヒーターの漏電確認。 【6タイプ】ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:6 | 【1~5タイプ】夜間時間帯に2時間以上の停電があった 【6タイプ】水温湯温センサー異常 | 【1~5タイプ】制御用「切」:ポンプ・凍結防止ヒーター・基板の濡れ・故障。/沸上用「切」:ヒーターの漏電を確認。 【6タイプ】ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:7 | タンクが満水になっていない 満水でも給水圧が弱い | 逃し弁や蛇口でタンクが満水であることを確認。 |
E:8 | PC板水濡れ | 漏水検知センサー回路が15分間連続で信号を検知。 |
E:9 | リモコン通信不良 | ケーブルの半断線・短絡を確認。 |
E:10 | 残湯20Lセンサー異常 | ハードチェックによる検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
E:12 | 下ヒーター沸上げ不良(下ヒーターに2時間通電してもタンク全体の温度が5℃以上上昇しない) | 2時間未満の停電、リミッター動作、リレー不動作。 |
E:13 | 上ヒーター沸上げ不良 (上ヒーターに1時間通電してもタンク上部の温度が5℃以上上昇しない。3日検知するとエラー発生) | 2時間未満の停電、リミッター動作、リレー不動作。 |
E:14 | 給湯二方弁(電動バルブ)を閉めているのに流量センサーが流れを検知 | 電動弁の動作確認。 |
E:15 | ふろ給湯をしようとするが流量を検知できず/「ふろの蛇口を開けてください。」と音声が流れるときも同じ | 水が出ない:簡易ホッパー動作不良、高温水遮断弁が動作している、給水圧が無い。 水は出る:流量センサーの動作が鈍い(簡易ホッパー不良)。 |
E:16 | 【6タイプ】深夜電力が24時間の1度も投入されなかった | 【6タイプ】沸上用ヒーターの漏電確認。ヒーターが正常な場合は分電盤・タイムスイッチによる通電の有無を確認。 |
E:17 | 【6タイプ】夜間時間帯に2時間以上の停電があった | 【6タイプ】制御用「切」:ポンプ・凍結防止ヒーター・基板の濡れ・故障。/沸上用「切」:ヒーターの漏電を確認。 |
E:19 | 50分(または180L)湯張りしても水位センサーが水位上昇を検知しない | 浴槽栓をしないで湯張りした。給水圧が弱く給湯量が極端に少ない。配管が詰まりかけていて圧力を正常に検知出来ない。 |
E(U):20 | ふろ自動運転中にふろ循環ポンプを動かしてもフローSWが動作しない ふろ自動運転中は循環金具より上に湯(水)がなければいけない | ふろ自動を切らずに浴槽の栓を抜いた。(E:25との同時発生の場合はまず栓抜き) フロースイッチの故障もしくは配管が詰まりかけていてフロースイッチがONにならない。 ふろ循環ポンプが動かなくてふろ循環が出来ない。 |
E(U):22 | 湯切れ | 他にエラーが発生していないか、製品の沸上げ能力が正常か確認(運転モニター)。問題が無ければお湯の使いすぎ。 |
E:23 | 【1・2タイプ】浴槽の残り湯温度が設定温度より10℃以上低い 【3~6タイプ】おこのみ設定(または初回湯張り)時に残り湯を検知 | 【1・2タイプ】追焚き機能が無いので浴槽を空にしてから再度湯張りをする。 【3~6タイプ】水位情報のない状況で残り湯を検知した場合に発生。浴槽を空にしてから再度湯張りをする。 |
E:24 | 下ヒーター沸上げ不良(下ヒーターに通電してもヒーターの温度上昇がない) | 2時間未満の停電、リミッター動作、リレー不動作。 |
E:25 | 一定時間(一定量)自動足し湯をしても30mmの水位上昇を検知できない | ふろ自動を切らずに浴槽の栓を抜いた。(E:20との同時発生の場合はまず栓抜き) フィルター目詰まり・非純正循環金具の使用・配管の詰まりかけ等により正常に水位が検知出来ない。 (非純正品でもすぐに不具合が出るとは限らない) |
E(U):27 | 60分湯張りをしても設定量(設定水位まで)の給湯が出来ない | 浴槽の栓をしないで湯張りをした。給湯量が極端に少ない(給湯圧小、配管詰まりかけ)。 湯が溢れる場合フロースイッチがONしない。もしくは流量センサーの動作が鈍い。 |
E:28 | 湯張り中に28℃以下の湯を3分間検知 | ハードチェックでh:03,h:04を確認。温度計で循環金具の出湯温度と設定温度を確認し異常なければミキシングバルブ交換。 |
E:29 | 湯張り中に設定温度+10℃の湯を1分間検知 | ハードチェックでh:03,h:04を確認。温度計で循環金具の出湯温度と設定温度を確認し異常なければミキシングバルブ交換。 |
E:31 | ふろ往き配管詰り(往き1管給水をしても流量センサーが動作しない) | 少しでも流量を検知した場合はこのエラーは発生しない。 |
E:32 | ふろ戻り配管詰り(戻り1管給水をしても流量センサーが動作しない) | 少しでも流量を検知した場合はこのエラーは発生しない。 |
E:Hc | 水温湯温センサーが95℃以上を検知 | ハードチェックテでセンサー検知温度を確認。リレーが通電しっぱなしでないか確認。 |
E:HP | 加圧防止センサー15分連続検知 | 加圧検知センサー電極間に水滴(異物)の付着がないか確認。 リード線コネクタ・本体PC板コネクタが濡れていないか確認。 |
E:HL | タンク上部のセンサー温度より、タンク下部のセンサー温度の方が高い状態を30分検知 | タンクの給水状態を確認。 ハードチェックでタンク残湯センターの検知温度を確認。センサーハーネスに異常が無いか確認。 |
H:0 | 【フルオート】ふろ電動三方弁(二方弁)異常/目標の位置信号を検知出来ない 【オートストップ】給湯(給水)電動二方弁異常/目標の位置信号を検知出来ない | ハーネスの断線や腐食がないか確認。エラー解除をしてもすぐに発生する場合は部品不良。 再発しない場合は湯張り等をして様子を見る。 |
H:1 | ふろ流量センサー(簡易ホッパー)異常(電磁弁を開ける指示を出しているが、流量を検知出来ない) | しばらく湯は出る:流量センサーの動きが鈍い。 湯が出てこない:電磁弁不良(簡易ホッパー不良)。 |
H:2 | 水位センサー異常(圧力異常値を検知/常時監視しているので湯張りをしなくても発生する) | ハーネス・PC板の腐食・断線確認。ふろ配管を完全閉止すると空気の膨張圧で発生する。 いずれも問題がない場合は水位センサー不良。 |
H:3 | 電磁弁不良(簡易ホッパー)異常(電磁弁が閉まっているはずなのに流量を検知) | 電磁弁「閉(OFF)」のはずなのに、流量センサーが動作している。 エラー発生時三方弁を循環回路にし出湯を止める(フルオートのみ)。 |
H:4 | 【フルオート】ふろ戻りセンサー異常 【セミオート】ふろセンサー異常 | ハードチェックで検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
H:5 | 給湯センサー異常 | ハードチェックで検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
H:6 | ふろ電動ミキシングバルブ異常 | 設定温度のバルブ位置信号を検出できない。ふろ温度センサーが設定温度にならないだけではエラー発生はしない。 |
H:7 | 給湯電動ミキシングバルブ異常 | 設定温度のバルブ位置信号を検出できない。給湯温度センサーが設定温度にならないだけではエラー発生はしない。 |
H:8 | ふろ熱交換器不良(エラー発生中は15分おきに30℃の湯を給湯して浴槽内に熱湯が貯まらないようにする) | タンク内の湯が直接浴槽に出てきます。栓を外して浴槽に湯が貯まらないようにする。 |
H:9 | 外気温センサー異常 | ハードチェックで検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
H:10 | ふろ往きセンサー異常 | ハードチェックで検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
H:11 | フロースイッチ異常 | フロースイッチがONしっぱなし。 |
H:16 | ふろセンサー異常 | ハードチェックで検知温度を確認(他のセンサーと比較)。ハーネスの断線・短絡・腐食を確認。 |
H:18 | 時計データ読み込み不良 | シンプルリモコン2個使用で、背面JPSWをカットしていない。 2個使用の場合はどちらか片方のJPSWをカットする必要がある。 |
H:19 | 給水停止電動バルブ異常 | 漏水出力設定(JPSWカット時)のみ発生。 |
まとめ
東芝の電気温水器は高性能で信頼性の高い製品ですが、使用中にエラーが発生することがあります。エラーコードは、システムの異常や故障をユーザーに知らせ、適切な対処を促すための重要な役割を果たします。以下に、主なエラーコードとその対処方法についてまとめました。
主なエラーコードと対処方法
- E:13: 上ヒーター沸上げ不良
- 原因: 上ヒーターに通電してもタンク上部の温度が上昇しない
- 対処方法: 停電やリミッターの動作、リレー不動作が原因。販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
- E:14: 給湯二方弁(電動バルブ)異常
- 原因: 流量センサーが流れを検知する
- 対処方法: 電動弁の動作確認。販売店に連絡し、修理を依頼 。
- E:19: 50分間湯張りしても水位上昇を検知しない
- 原因: 給水圧が弱い、配管の詰まり
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼。
- E(U):20: ふろ自動運転中にフロースイッチが動作しない
- 原因: 浴槽の栓が抜けている、フロースイッチの故障
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
- E:23: 残り湯温度が設定温度より10℃以上低い
- 原因: 残り湯を検知
- 対処方法: 浴槽を空にしてから再度湯張りを行う 。
- E:24: 下ヒーター沸上げ不良
- 原因: ヒーターに通電しても温度上昇がない
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
- E:25: 自動足し湯をしても水位上昇を検知できない
- 原因: フィルター目詰まり、非純正循環金具の使用、配管の詰まり
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
- E:31: ふろ往き配管詰まり
- 原因: 配管の詰まり
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
- E:32: ふろ戻り配管詰まり
- 原因: 配管の詰まり
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
- E: 加圧防止センサー異常
- 原因: センサー電極間に水滴の付着、リード線コネクタの濡れ
- 対処方法: 販売店に連絡し、点検・修理を依頼 。
エラーコードのリセット方法
- リモコン操作:
- リモコンの「決定」ボタンまたは「確定」ボタンを押してエラー表示を解除します。
- 漏電遮断器の操作:
- 漏電遮断器を約10秒以上オフにしてから再度オンにします。
東芝の電気温水器は、エラーコードによってユーザーに異常を知らせ、適切な対処を促します。エラーが発生した場合は、まずリモコン操作や漏電遮断器の電源リセットを試み、それでも解決しない場合は販売店または東芝のサービスセンターに連絡して専門的な点検と修理を依頼してください。適切な対応をすることで、電気温水器の安全で快適な使用を維持することができます。

