パナソニック　電気温水器　エラーコード

エラーコードとは

電気温水器に故障や不具合が発生すると、リモコンのディスプレイに数字が点滅します。この点滅した数字が「エラーコード」です。エラーコードを確認することで、どの部分に問題があるのかをある程度判断できます。一般的に、給湯専用の機器では2桁の数字で表示され、ふろ給湯器（おいだき機能付き）の場合は3桁の数字で表示されます。

電気温水器の設計標準使用期間

電気温水器の設計標準使用期間は10年とされています。これは、10年を過ぎると部品が劣化し、故障のリスクが高まるためです。しかし、定期的なメンテナンスと点検を行うことで、電気温水器の寿命を延ばし、安全に使用することが可能です。

【88】または【888】の点滅表示について

重要なポイント

• 故障ではありません: この表示が出ても、電気温水器は引き続き使用できます。故障ではないため、すぐに使用を中止する必要はありません。
• 安全のための点検: 電気温水器を安全に使用し続けるために、メーカーは有料の点検をお勧めしています。この点検では、電気温水器の内部や機能を詳しくチェックし、必要なメンテナンスを行います。
• 点滅表示の解除: 点検を受けると、この点滅表示は解除されます。点検後は、安心して電気温水器を使い続けることができます。

電気温水器の修理と交換の判断について

修理依頼の手順（10年未満の場合）

1. メーカーへの連絡
   • 電気温水器のメーカーに連絡し、故障の内容とエラーコードを伝えます。連絡先は取扱説明書、当HPの電気温水器会社一覧に記載されています。
2. 修理の手配
   • メーカーが修理の手配を行い、専門の技術者が訪問して修理を行います。訪問日時や修理内容については、メーカーと調整します。
3. 修理費用
   • 修理にかかる費用は、故障の内容や部品の交換が必要な場合によって異なります。事前に見積もりを確認し、納得の上で修理を依頼します。

電気温水器の交換（10年を過ぎた場合）

1. 交換の検討
   • 電気温水器の使用期間が10年を過ぎ、部品供給が終了している場合、電気温水器の交換を検討します。
2. 新しい給湯器の選定
   • 交換する電気温水器の種類やモデルを選びます。最新の電気温水器はエネルギー効率が高く、機能面でも向上しています。
3. 新しい電気温水器の設置を行う業者を選びます。メーカー指定の業者や信頼できる地元の業者に依頼します。
4. 設置業者の選定
   • 新しい電気温水器の設置を行う業者を選びます。メーカー指定の業者や信頼できる地元の業者に依頼します。
5. 交換作業
   • 設置業者が訪問し、古い電気温水器取り外しと新しい電気温水器の設置を行います。作業は通常数時間で完了します。

電気温水器の修理か交換かの判断は、部品供給期間が重要なポイントです。10年未満なら修理を依頼し、10年を過ぎた場合は交換を検討しましょう。安全かつ効率的に電気温水器を使用するために、適切な判断を行ってください。

パナソニック　電気温水器　エラーコード

Fから始まるエラー

表示コード	エラーコードの内容・原因	対応方法
F17	漏水検知	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
F31	沸き上げサーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
F38	残湯サーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
F47	漏水センサー断線	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
F67	積層ポンプ異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
F68	積層ポンプ異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
F94	水位センサー断線	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。

Hから始まるエラー

表示コード	エラーコードの内容・原因	対応方法
H25	風呂フロースイッチ異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H29	酸素運転循環異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H32	給水サーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H33	風呂サーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H34	給湯サーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H35	高温異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H37	給湯サーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H39	追い炊きサーミスター異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H54	三方弁異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H56	風呂混合弁異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H57	水側混合弁異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H58	バイパス弁断線	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H59	給湯混合弁異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H66	酸素ファン異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H76	リモコン通信異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H82	時計電源異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H83	水位窓設定異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H84	三方弁回路異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H91	温度過昇検知	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H96	タンク内部水不足	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。
H97	追い炊き熱交換器異常	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。

Uから始まるエラー

表示コード	エラーコードの内容・原因	対応方法
U22	断水検知	取扱説明書通りに対処しても改善されない場合は、点検・修理を推奨します。

まとめ

パナソニックの電気温水器は高性能で信頼性の高い製品ですが、使用中にエラーが発生することがあります。エラーコードは、システムの異常や故障をユーザーに知らせ、適切な対処を促す重要な役割を果たします。以下に、主なエラーコードとその対処方法についてまとめました。

主なエラーコードと対処方法

1. H56: 風呂混合弁異常
   • 対処方法: リモコンでエラー表示を解除し、改善しない場合は点検・修理を依頼してください。
2. H57: 水側混合弁異常
   • 対処方法: リモコン操作でエラー表示を解除し、改善しない場合は点検・修理を依頼してください。
3. H58: バイパス弁断線
   • 対処方法: リモコン操作でエラー表示を解除し、改善しない場合は点検・修理を依頼してください。
4. H59: 給湯混合弁異常
   • 対処方法: リモコン操作でエラー表示を解除し、改善しない場合は点検・修理を依頼してください。
5. H66: 酸素ファン異常
   • 対処方法: リモコンでエラー表示を解除し、改善しない場合は点検・修理を依頼してください。
6. H76: リモコン通信異常
   • 対処方法: リモコンでエラー表示を解除し、改善しない場合は点検・修理を依頼してください。
7. H91: 温度過昇検知
   • 対処方法: タンク上部の保安器が作動した場合のエラーで、点検・修理を依頼してください。
8. F17: 機器からの漏水検知
   • 対処方法: 本体内部からの漏水が検知された場合のエラーで、即座に点検・修理を依頼してください。
9. F24: 冷凍サイクル異常
   • 対処方法: 沸き上げポンプの不具合やサーミスタの外れが原因となる場合があり、点検・修理を依頼してください。
10. F27: 圧力スイッチ異常
    • 対処方法: 圧力スイッチの不具合が原因で、点検・修理を依頼してください。

エラーコードのリセット方法

多くのエラーは、リモコン操作や漏電遮断器の電源を切ることで一時的に解消されることがあります。以下の手順でリセットを試みてください：

1. リモコン操作:
   • リモコンの「決定」ボタンまたは「確定」ボタンを押してエラー表示を解除します。
2. 漏電遮断器の操作:
   • 漏電遮断器を約10秒以上オフにしてから再度オンにします。

総括

パナソニックの電気温水器は、エラーコードによってユーザーに異常を知らせ、適切な対処を促します。エラーが発生した場合は、まずリモコン操作や漏電遮断器の電源リセットを試み、それでも解決しない場合は販売店またはパナソニックのサービスセンターに連絡して専門的な点検と修理を依頼してください。適切な対応をすることで、電気温水器の安全で快適な使用を維持することができます。