DIY · TOILET LEAK REPAIR
トイレの水漏れを
自分で直す
症状の見分け方から修理手順・費用の目安まで
トイレの水漏れは、原因さえ正しく特定できれば自分で直せるケースも少なくありません。本ページでは「音がする/床が濡れる/異臭がする」という症状から原因を切り分け、必要な工具・部品の交換手順・注意点、そしてプロに任せるべき見極めと費用の目安までを、東京・千葉・埼玉の水まわり修理専門「水まわり修理ガイド」がわかりやすく解説します。

作業の前に必ず「止水栓」を閉めてください
修理を始める前に、トイレ横の止水栓(または家全体の元栓)を閉めて給水を止めます。ウォシュレットがある場合は電源コンセントも抜いてください。無理な力をかけたり、原因が分からないまま分解するのは禁物です。少しでも不安があれば、作業を止めて専門業者にご相談ください。
症状別の原因と直し方
1ゴムフロート弁(排水弁)
チョロチョロと水が流れ続けるときに、いちばん多い原因がこれです。タンクの底で排水口をふさいでいる黒いゴムの栓で、10年ほどで劣化します。★見分け方は簡単です。ゴムを指で触って、黒い色が手に付けば寿命です。部品代は数百円〜1,500円ほど、作業は20分ほど。トイレの修理でいちばんやさしい部類です。また、チェーン(鎖)が絡んでいる・外れているだけのこともあります。この場合は部品も要らず、直すのは1分です。まずフタを開けて中を見てください。
- 役割
- レバー操作で持ち上がり、タンクの水を便器へ流す栓。ふだんは排水口をふさいでいます。
- 症状
- 水が止まらずチョロチョロ流れ続ける。便器内に水がつたう。
- 点検
- フタを開けてゴムを触り、黒い色が手に付けば劣化。チェーンの絡まり・外れも確認。
- 対処
- 便器・タンクの品番を確認し、適合するゴムフロートに交換(数百円〜・DIY向き)。

- ゴムフロート(排水弁)
- 黒い球状のゴム。タンクの底の排水口をふさぐ栓。触って黒い色が手に付けば寿命
- 鎖(チェーン)
- ゴムフロートとレバーをつなぐ。絡み・外れだけなら部品も要らず1分で直る
- レバーにつなぐフック
- 鎖の先の金具。レバーの軸に引っ掛ける。掛ける穴の位置で鎖の長さを調整する
- 鎖の長さの目安
- ピンと張らず、たるみが2〜3cm。張りすぎると閉じきらず水が止まらない
- マイナスドライバー(止水栓用)200〜800円
- ゴム手袋100〜500円
- バケツ・ぞうきん300〜1,000円
- ゴムフロート(便器の品番に適合するもの)500〜1,500円
止水栓を閉めてタンクを空にする
止水栓をマイナスドライバーで時計回りに閉めます。何回転で閉まったかを覚えておきます。レバーを回してタンクの水を流し切ります。
フタを開けて中を写真に撮る
タンクのフタを持ち上げて外し(重いので両手で)、中の様子を写真に撮ります。チェーンの引っ掛け位置を後で再現するためです。
チェーンを確かめる
★まずここです。チェーンが絡んでいる・外れている・引っかかっているだけなら、直すのは1分です。部品も要りません。
ゴムを触って劣化を確かめる
ゴムフロートを指で触ります。黒い色が手に付いたら寿命です。ひび割れ・変形も見ます。
古いフロートを外して品番を確かめる
チェーンを外し、フロートを左右の軸から引き抜きます。便器やタンクの品番を控えて、適合する部品を買ってください。
新しいフロートを取り付ける
軸に差し込み、チェーンを元と同じ穴に引っ掛けます。閉じた状態でたるみが2〜3cmになるよう長さを調整します。
止水栓を開けて確かめる
閉めたときと同じ回数だけ開けます。タンクに水がたまったら、レバーを回して流し、水が止まるかを確かめます。10分ほど置いて音が続かないかも聞いてください。
- 止水栓を閉めずにフタを開ける。作業中に水があふれます。
- チェーンをピンと張る。フロートが浮いたままになり、水が止まりません。
- 品番を確かめずに部品を買う。形が合わないと止まりません。
- フタを片手で持ち上げる。陶器で重く、落とすと割れます。
2ボールタップ(給水・水位制御)
給水が止まらない、あるいは水位が高すぎてオーバーフロー管(タンク中央の太い筒)から流れ続けるときは、ボールタップの不具合です。まず試すのは浮き球(フロート)の高さの調整で、これは部品も工具も要りません。★正しい水位は、オーバーフロー管の上端より2〜3cm下です。タンクの内側に「WL」(ウォーターライン)の印がある機種もあります。これより高いなら、浮き球のアームを少し下向きに曲げるか、調整ねじで下げます。調整しても止まらない場合は、内部のゴム弁(ダイヤフラム)か、ボールタップ本体の交換になります。
- 役割
- 浮き球(フロート)の上下でタンクへの給水と停止を自動で行う装置。水位を一定に保ちます。
- 症状
- 給水が止まらない/水位が高すぎてオーバーフロー管から流れ続ける。
- 点検
- ★正しい水位はオーバーフロー管の上端より2〜3cm下。それより高ければ調整が必要です。
- 対処
- まずアーム・浮き球の位置を調整。改善しなければダイヤフラムかボールタップ本体を交換。

- 浮き球(フロート)
- 水面に浮いて水位を測る球。これが下がると給水が始まる
- 浮き球レバー
- 浮き球と本体をつなぐ真鍮の腕。少し下向きに曲げると水位が下がる
- ボールタップ本体
- 給水を開け閉めする装置。中にダイヤフラム(ゴムの弁)が入っている
- 給水管の接続部
- タンクの底を貫いて、下から給水管につながる。ここのにじみはパッキン
- 正しい水位
- オーバーフロー管の上端より2〜3cm下。これより高いと管から流れ続ける
- マイナスドライバー(止水栓用)200〜800円
- モンキーレンチ800〜2,000円
- ゴム手袋100〜500円
- バケツ・ぞうきん300〜1,000円
- ※交換する場合はボールタップ本体(便器の品番に適合するもの)
水位を確かめる
フタを開け、水位とオーバーフロー管の上端を見比べます。★上端より2〜3cm下が正常です。それより高ければ次へ。
浮き球の高さを調整する
止水栓を閉めてから、浮き球のアームを少し下向きに曲げる(金属アームの場合)か、調整ねじを回して浮き球の位置を下げます。プラスチックのアームは折れるので無理に曲げないでください。
止水栓を開けて水位を見る
止水栓を開け、タンクに水をためて水位を確かめます。オーバーフロー管の上端より2〜3cm下で止まれば完了です。
止まらなければダイヤフラムを疑う
調整しても給水が止まらない場合は、ボールタップの内部にあるゴム弁(ダイヤフラム)の劣化です。次の項目を見てください。
本体を交換する場合
止水栓を閉めてタンクを空にし、給水管の袋ナットとツバ付きナットをモンキーレンチで緩めて、ボールタップを取り外します。
新しい本体を取り付ける
便器の品番に適合するボールタップを取り付けます。★浮き球レバーは両側の突起が「カチッ」と鳴るまで差し込んでください。甘いと止水しません。止水栓を開けて水位を確かめます。
- プラスチックのアームを曲げる。折れます。調整ねじを使ってください。
- 浮き球レバーを「カチッ」と鳴るまで差し込まない。止水不良になります。
- 水位がオーバーフロー管の上端を超えたまま使う。水道代がかかり続けます。
- 品番を確かめずに本体を買う。取り付け寸法が合いません。
3ダイヤフラム(給水の弁ゴム)
ボールタップの中に入っている小さなゴムの弁です。水圧を受けて給水を開け閉めしています。★浮き球の根元の上あたりから水が噴き出している場合は、ここの故障です。ボールタップ本体をまるごと替えなくても、このゴム部品だけで直ります。部品代は1,000〜2,000円ほどで、本体交換(3,000〜6,000円)より安く済みます。★部品はトイレ本体と同じメーカーのものを選んでください。実在する品番の例=TOTOのダイヤフラム部 HH11113(レバーハンドルが向かって右にあるタイプ)。レバーが左にある機種は別品番になるので、必ず自分の便器の品番から調べてください。
- 役割
- ボールタップ内部のゴム弁。水圧を受けて給水のオン・オフを切り替えます。
- 症状
- 給水が弱く止まらない/浮き球の根元の上から水が噴き出す/断続的に給水音がする。
- 対処
- ダイヤフラム部だけを交換します。本体をまるごと替えるより安く済みます。

- ボールタップ
- 水位を見て給水を開け閉めする装置。中のゴム弁がダイヤフラム
- オーバーフロー管
- タンクの中央に立つ太い管。水位が上がりすぎると、ここから便器へ逃がす
- ゴムフロートと鎖
- タンクの底で排水口をふさぐ栓と、レバーにつながる鎖
- 補給水ホース
- ボールタップからオーバーフロー管へつながる細いホース。便器に水を戻す
- レバーの軸
- タンクの横から入ってくる軸。鎖のフックを掛ける
- ★止水栓を先に閉める
- どれを触るときも、まず止水栓を閉めてタンクの水を空にする
- マイナスドライバー(止水栓用)200〜800円
- ゴム手袋100〜500円
- バケツ・ぞうきん300〜1,000円
- ダイヤフラム部(便器の品番に適合するもの。例:TOTO HH11113)1,000〜2,000円
止水栓を閉めてタンクを空にする
止水栓を時計回りに閉め、何回転で閉まったかを覚えます。レバーを回してタンクの水を流し切ります。
便器の品番を控えて部品を用意する
タンクや便器のラベルから品番を控えます。★レバーが右か左かも確認してから、適合するダイヤフラム部を用意します。
ボールタップの上部カバーを開ける
ボールタップの上側にあるカバーを外します。多くはネジ1本か、爪で留まっています。機種によって形が違うので、説明書を確かめてください。
古いダイヤフラムを取り出す
中に入っているゴムの円盤(ダイヤフラム)を取り出します。★どちら向きに入っていたかを覚えておいてください。写真を撮っておくと確実です。
新旧を並べて確かめる
古いものと新しいものを並べ、形・大きさ・向きが同じか確かめます。違っていたら取り付けず、部品を買い直してください。
新しいダイヤフラムを入れて組み戻す
同じ向きで入れ、カバーを戻します。止水栓を閉めたときと同じ回数だけ開け、タンクに水をためて、給水がきちんと止まるか確かめます。
- ダイヤフラムの向きを確かめずに入れる。逆だと給水が止まりません。
- レバーの左右を確かめずに部品を買う。品番が違います。
- 古い部品を捨ててから新品を開ける。比べられなくなります。
- カバーを力任せに開ける。爪が折れると本体交換になります。
4止水栓
トイレへの給水を開け閉めするバルブで、修理のときに水を止める要の部品です。ここ自体から漏れる場合、原因はハンドルの根元か接続ナットのどちらかです。ハンドルの根元からにじむなら三角パッキン、ナットからならナットの中のパッキンです。★止水栓が固くて回らない、回すと漏れ出した——という相談が非常に多いです。長年動かしていない止水栓は固着していて、無理に回すと軸のパッキンが切れて噴き出します。固いと感じたら止めて、家全体の元栓を先に閉めてから作業してください。
- 役割
- トイレへの給水を開閉するバルブ。修理時に水を止める要の部品。
- 症状
- 接続部やハンドル根元からのにじみ・水滴。経年でパッキンが硬化して起こる。
- 対処
- ナットの増し締め→改善しなければ内部パッキン、または止水栓本体を交換。

- マイナス溝のハンドル
- 時計回りで閉まる。何回転で閉まったか覚えておくと、開けるとき元の水量に戻せる
- 横向きの接続ナット
- ここから便器やタンクへ水が行く。にじみはこのナットの中のパッキン
- 壁(床)へのネジ部
- ここから漏れる場合はシールテープの巻き直しが要る
- ★固くて回らないとき
- 無理に回すと折れる。触らずに家全体の元栓を閉める
- モンキーレンチ800〜2,000円
- マイナスドライバー200〜800円
- ぞうきん・バケツ300〜1,000円
- 懐中電灯500〜2,000円
- 止水栓用の三角パッキン100〜200円
- ※本体を替える場合は止水栓(呼び径13)
どこから漏れているか見る
ぞうきんで止水栓のまわりを拭いて乾かし、懐中電灯で照らして、ハンドルの根元か、接続ナットのどちらから出ているかを確かめます。
ナットからなら軽く増し締めする
接続ナットからなら、モンキーレンチで時計回りに少しだけ締めます。多くはこれで止まります。締めすぎるとパッキンが潰れて逆に漏れます。
ハンドルの根元からなら元栓を閉める
ハンドルの根元からにじむ場合は、中の三角パッキンの交換になります。★家全体の元栓を閉めてから作業してください。
ハンドルとナットを外す
ハンドルのネジを緩めてハンドルを外し、その下のナットをモンキーレンチで緩めます。
三角パッキンを交換する
中に入っている断面が三角のゴムを取り出し、同じ寸法・同じ向きで新品を入れます。
組み戻して元栓を開ける
ナット→ハンドルの順に戻します。元栓をゆっくり開け、止水栓のまわりを拭いて、10分ほど置いてから濡れないかを確かめます。
- 固い止水栓を力任せに回す。パッキンが切れて水が噴き出します。
- 元栓の場所を確かめずに作業を始める。いざというとき水を止められません。
- ナットを力任せに締める。パッキンが潰れて逆に漏れます。
- 閉めた回転数を覚えずに閉める。元の水量に戻せなくなります。
5給水管・接続部のパッキン
止水栓とタンクをつなぐ管の両端のナットからのにじみです。原因はほぼナットのゆるみか中のパッキンの硬化で、増し締めだけで止まることが多いのがこの箇所です。部品代は100〜300円、作業は20分ほど。★止まらない場合はパッキンの交換ですが、古いパッキンが管の内側に貼り付いて残ることがあります。残ったまま新品を入れると必ず漏れるので、必ず取り除いてください。
- 役割
- 給水管とタンク・止水栓をつなぐ接続部を密閉するゴムのシール。
- 症状
- ナット付近からポタポタ。長年の使用でパッキンが硬化・ひび割れ。
- 対処
- まずナットを増し締め。止まらなければ適合パッキンに交換(DIY向き)。

- 平パッキン
- 給水管のつなぎ目の中に入っている黒いゴムの輪。ナットを締め直しても止まらないならこれ
- 外径と内径
- 外したものと同じ寸法のものを買う。1枚数十円
- 入れる向き
- 平らな面どうしで挟む。ねじれて入ると止まらない
- ★予備を1枚
- 同じ所を2回開けることになりやすいので、2枚買っておくと楽
- モンキーレンチ800〜2,000円
- マイナスドライバー(止水栓用・残ったパッキンを取る用)200〜800円
- ぞうきん・バケツ300〜1,000円
- 給水管用のパッキン(外したものと同じ寸法のもの)100〜500円
どちらのナットか確かめる
ぞうきんで給水管全体を拭いて乾かし、しばらく置いて、止水栓側とタンク側のどちらのナットから出ているかを見ます。
止水栓を閉める
止水栓をマイナスドライバーで時計回りに閉めます。何回転で閉まったかを覚えます。レバーを回してタンクの水を抜きます。
まず増し締めする
漏れているナットをモンキーレンチで時計回りに少しだけ締めます。ここで止まることが多いです。
止まらなければナットを外す
止まらない場合はナットを緩めて外します。バケツを下に置いてください。管の中に残っている水が出ます。
古いパッキンを完全に取り除く
★中のパッキンを取り出します。硬化して貼り付いている場合は、マイナスドライバーの先で引っかけて取ります。取り残すと必ず漏れます。
新品を入れて組み戻す
同じ寸法のパッキンを入れ、ナットを手で回してから工具で軽く締めます。止水栓を同じ回数だけ開け、10分ほど置いて漏れが止まったか確かめます。
- 古いパッキンを取り残す。新品を入れても必ず漏れます。
- ナットを力任せに締める。樹脂のナットは割れます。
- バケツなしでナットを外す。管の中の水がこぼれます。
- パッキンの寸法を確かめずに買う。合わないと止まりません。
6ウォシュレット(温水洗浄便座)
ウォシュレットまわりの漏れは、外側の接続部か本体の内部かで対応がまったく違います。分岐金具や給水ホースのつなぎ目からのにじみなら、増し締めやパッキン交換で直ります。★本体の下から出ている場合は、内部の部品の故障です。ウォシュレットは電気製品なので、分解は絶対にしないでください。感電の危険があります。まず電源プラグを抜き、止水栓を閉めてから、メーカーか業者に連絡してください。なお本体の寿命は7〜10年が目安で、内部の漏れは修理より交換のほうが安く済むことが多いです。
- 役割
- 分岐金具・給水ホース・本体内部のバルブで水を取り込み洗浄する装置。
- 症状
- 分岐やホース接続部のにじみ/本体下からの漏れ。接続の緩み・内部部品の劣化。
- 対処
- 接続部の増し締めで直ることも。★本体内部からの漏れは分解せず、電源を抜いて業者へ。

- 分岐金具(分岐栓)
- 止水栓とタンクの間に割り込ませて、ウォシュレットへの水を分ける金具
- 上下の接続ナット
- 元の給水の道。ここは今までどおりタンクへ
- 横の口とつまみ
- ウォシュレットへ行く道。つまみで開け閉めできる
- ★止水栓を閉めてから
- 閉めずに外すと水が噴き出す。バケツとぞうきんを先に用意する
- モンキーレンチ800〜2,000円
- マイナスドライバー(止水栓用)200〜800円
- ぞうきん・懐中電灯500〜2,000円
- 分岐金具・給水ホース用のパッキン(外したものと同じもの)100〜500円
★電源プラグを抜く
まず何よりも先に、ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜きます。電気製品に水がかかっている状態は危険です。
止水栓を閉める
トイレの止水栓をマイナスドライバーで時計回りに閉めます。何回転で閉まったかを覚えておきます。
どこから漏れているか確かめる
ぞうきんで全体を拭いて乾かし、懐中電灯で照らします。分岐金具・ホースのつなぎ目からか、本体の下からかを見ます。
本体の下からなら業者へ
★本体の下や便座の下から出ている場合は、ここで止めてください。内部の故障で、分解は感電の危険があります。電源を抜いたままメーカーか業者に連絡します。
接続部からなら増し締めする
分岐金具やホースのつなぎ目からなら、モンキーレンチで少しだけ締めます。多くはこれで止まります。
止まらなければパッキンを交換する
ナットを外して中のパッキンを取り出し、同じ寸法の新品に替えます。組み戻したら止水栓を開け、電源を差して、10分ほど置いてから漏れを確かめます。
- ★水漏れしているのに電源を入れたままにする。感電・漏電の危険があります。
- ウォシュレット本体を分解する。電気製品です。感電します。
- 本体内部からの漏れを自分で止めようとする。止まりません。
- ナットを力任せに締める。樹脂部品が割れます。
7タンクと便器の接合部(密結ガスケット)
タンクと便器のあいだから漏れる場合、そこに挟まっている密結ガスケットという大きなドーナツ状のゴムが劣化しています。★これはトイレの修理のなかで難易度が高い部類です。タンクを便器から持ち上げて外す必要があり、陶器のタンクは10〜20kgあって非常に重く、割れやすいからです。落とすと便器ごと交換になり、費用は数万円〜になります。2人以上で作業できない場合は、業者に頼むことをおすすめします。部品代自体は1,000〜3,000円ほどですが、失敗したときの損害が大きい作業です。
- 役割
- タンクと便器のあいだを密閉する大きなドーナツ状のゴム。
- 症状
- タンクと便器のつなぎ目から水がつたう。床が濡れる。
- 対処
- タンクを外してガスケットを交換。★タンクは重く割れやすいので、2人以上で。難しければ業者へ。

- 密結パッキン(ガスケット)
- タンクと便器の間の水路をふさぐ大きなゴム。ここが劣化すると便器の後ろがじわっと濡れる
- 中央の穴
- タンクから便器へ水が通る道
- 側面の段
- タンク側の穴にはまる。上下の向きがある
- ★便器の品番に合わせる
- 大きさが数種類ある。タンクや便器の側面のラベルで品番を確かめる
- モンキーレンチ800〜2,000円
- マイナスドライバー(止水栓用)200〜800円
- バケツ・ぞうきん・毛布300〜1,000円
- ★もう1人の手
- 密結ガスケット(便器の品番に適合するもの)1,000〜3,000円
- 密結ボルト用のパッキン(同時交換を推奨)100〜500円
止水栓を閉めてタンクを空にする
止水栓を時計回りに閉め、レバーを回してタンクの水を流し切ります。残った水はスポンジで吸い取ります。
★手伝ってくれる人を呼ぶ
ここで一度止まってください。陶器のタンクは10〜20kgあり、1人で持ち上げるのは危険です。2人揃わないなら、業者に頼むほうが安全です。
給水管を外す
タンク側の給水管のナットをモンキーレンチで緩めて外します。バケツを下に置いてください。
密結ボルトを緩める
タンクの底と便器をつないでいるボルト(左右2本が多い)のナットを緩めます。★錆びていて折れることがあります。折れたらボルトごと交換です。
2人でタンクを持ち上げる
★必ず2人で、タンクをまっすぐ上へ持ち上げて外し、下に敷いた毛布の上に置きます。傾けると中の部品が破損します。
ガスケットとボルトのパッキンを交換する
便器側に残っているドーナツ状のゴム(密結ガスケット)を外し、新品に替えます。密結ボルトのパッキンも同時に替えます。
タンクを戻して組み立てる
2人でタンクをまっすぐ下ろし、ボルトのナットを左右均等に少しずつ締めます。片側だけ強く締めるとタンクが割れます。給水管を戻し、止水栓を開けて漏れを確かめます。
- ★1人でタンクを持ち上げる。10〜20kgあり、落とすと便器ごと交換になります。
- ボルトのナットを片側だけ強く締める。タンクが割れます。左右均等に少しずつ。
- ガスケットだけ替えてボルトのパッキンを放置する。すぐに再発します。
- タンクを傾けて置く。中の部品が壊れます。
8壁排水・床下配管(主に集合住宅)
★これは自分では直せません。すぐに業者へ連絡してください。便器の後ろや床との境目から水が出ている、床が常に湿っている、階下から「天井にシミがある」と言われた——こうした場合、便器と排水管をつなぐ部分(フランジ)や、床下・壁の中の配管が原因です。便器を床から外さないと確認すらできず、集合住宅では階下への漏水になると賠償の話になります。できることは①止水栓を閉める ②トイレの使用をやめる ③管理会社と業者に連絡するの3つです。★火災保険が使えることがあります。連絡の前に、被害の状況を写真に撮っておいてください。
- 症状
- 便器の後ろや床との境目から漏れる。床が常に湿っている。階下に水のシミが出た。
- 原因
- 便器と排水管をつなぐフランジの劣化、床下・壁の中の配管の破損。
- 対処
- ★自分では直せません。止水栓を閉め、使用をやめて、管理会社と業者へ連絡してください。
- マイナスドライバー(止水栓を閉める)200〜800円
- カメラ(スマートフォン)0〜300円
- ぞうきん・バケツ300〜1,000円
- ※部品はありません。業者の作業になります。
★写真を撮る
掃除する前に、濡れている場所・床のシミ・水たまりをスマートフォンで撮ります。保険や賠償の話になったときに必要です。
止水栓を閉める
トイレの止水栓をマイナスドライバーで時計回りに閉めます。これ以上水が出ないようにします。
トイレの使用をやめる
流すたびに漏れが広がります。近くの別のトイレを使ってください。
賃貸なら管理会社・大家へ連絡する
★賃貸の場合はここが最初です。勝手に業者を呼ぶと費用が自己負担になることがあります。持ち家なら次へ。
業者へ連絡する
状況(いつから、どこが濡れているか、階下の様子)を伝えます。写真があれば見せてください。原因の特定が早くなります。
火災保険を確認する
加入している火災保険に「水濡れ補償」が付いているか確かめます。付いていれば、修理費や階下への賠償がまかなえることがあります。
- 自分で便器を外して確かめようとする。重く、排水管を傷めると被害が拡大します。
- 写真を撮る前に掃除する。保険や賠償の証拠が残りません。
- 賃貸で管理会社に連絡せず業者を呼ぶ。費用が自己負担になることがあります。
- 漏れたままトイレを使い続ける。流すたびに被害が広がります。
9封水切れ・接合部のシール劣化
水漏れではなく「臭い」が気になる場合、多くは封水切れです。便器の中には常に水がたまっていて(これを封水といいます)、下水の臭いを止めています。長期の留守などでこの水が蒸発すると、臭いが上がってきます。★これは水を流すだけで直ります。部品も工具も要りません。流しても臭いが続く場合は、便器と床の接合部のシール(コーキング)が劣化して、そこから臭いが漏れています。この場合は業者の作業になります。★封水が「勝手に減る」場合は要注意です。流していないのに水位が下がるなら、排水管の詰まりや通気の不良が疑われます。
- 症状
- トイレから下水のような臭いがする。便器の水位がいつもより低い。
- 原因
- 長期の留守などで封水が蒸発した(封水切れ)。または便器と床の接合部のシールの劣化。
- 対処
- まず水を流す。それで直れば封水切れです。続くならシールの劣化で、業者の作業になります。
- ※道具は要りません(水を流すだけ)
- ※部品は要りません
まず水を流す
レバーを回して水を流します。★これだけで直ることがほとんどです。封水が満たされ、臭いは止まります。
30分後にもう一度確かめる
30分ほど置いてから、臭いが止まったかを確かめます。止まっていれば封水切れでした。
水位が下がっていないか見る
流したあと、便器の水位が保たれているかを見ます。★流していないのに下がるなら、蒸発ではありません。排水管や通気の問題なので業者へ。
臭いが続くならシールを疑う
水を流しても臭いが続く場合は、便器と床の接合部のシール(コーキング)が劣化しています。便器の根元を鼻を近づけて確かめてください。
シールの劣化なら業者へ
接合部のシールを打ち直す作業は、便器を外す必要がある場合もあります。業者に相談してください。
長期の留守に備える
次に長く家を空けるときは、出かける前に水を流し、便器にラップをかけておくと蒸発を防げます。
- 臭いがするからといって、いきなり薬剤を大量に流す。原因が違えば効きません。
- 流していないのに水位が下がる状態を放置する。排水管や通気の問題です。
- 便器の根元に自分でコーキングを打つ。漏れを閉じ込めて、床の腐食に気づけなくなります。
- 長期の留守の前に何もしない。封水が蒸発して臭いが上がります。
自分で直す基本手順
止水栓を閉める
トイレ横の止水栓をマイナスドライバーや手で時計回りに閉め、給水を止めます。元栓でも可。ウォシュレットは電源も抜きます。
タンク・配管の水を抜く
レバーを引いてタンクの水を流し切り、残り水はスポンジや雑巾で吸い取ります。バケツを下に置いて備えます。
症状から原因部品を特定する
「音」ならタンク内(フロート弁・ボールタップ・ダイヤフラム)、「前方の漏れ」なら給水まわり、「後方」なら接合部、というように切り分けます。
品番を確認して部品を用意する
便器・タンク・ウォシュレットの品番(メーカー名と型番)を確認し、適合する純正・互換部品をホームセンターやメーカー通販で入手します。
部品を交換する
まずはナットの増し締めで改善するか確認。直らなければ劣化部品を新品に交換します。締めすぎは破損の原因になるため適度に。
止水栓を開けて通水確認
止水栓を開け、タンクに給水して水位・水の止まり・漏れの有無を確認します。問題がなければ完了です。
- 作業前に必ず止水栓(無理なら元栓)を閉め、被害箇所を写真に残しておく。
- 外した古い部品は新品購入時の見本になるので、捨てずに持参する。
- ナットは「増し締め1/4回転ずつ」。締めすぎはネジ山・パッキンの破損のもと。
- 直らない・水が噴き出す・不安なときは、止水したまま無理せずプロに相談する。
用意しておく工具・材料
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤー
- プラス/マイナスドライバー
- バケツ・雑巾・スポンジ
- ゴム手袋
- 交換部品(フロート弁・ボールタップ・ダイヤフラム)
- 各種パッキン・密結ガスケット
- シールテープ
自分で直せる?プロに頼む目安
自分で直しやすい
- ゴムフロート弁・ボールタップ・ダイヤフラムの交換
- 給水管・止水栓まわりのパッキン交換、ナットの増し締め
- 浮き球(フロート)位置の調整
- 封水切れの解消
専門業者に頼むのが安心
- 便器・タンク本体のひび割れ/破損
- 壁排水・床下配管など見えない部分の漏れ
- 原因が特定できない・漏れが止まらない
- 賃貸・マンションで階下に影響しそう
- 作業に不安がある・時間がない
修理費用の目安
| 軽作業(増し締め・調整など) | 3,000円〜 |
|---|---|
| つまり除去 | 8,000円〜 |
| 水漏れ修理(部品交換) | 8,000円〜 |
| 便器交換 | 24,000円〜 |
※上記は目安料金です。出張費・見積りは0円。現地調査後に正確なお見積りをご提示し、ご承認後に作業します。
よくあるご質問
トイレの水漏れは自分で直せますか?
まず最初に何をすればいいですか?
止水栓が固くて回りません。
どんな道具を用意すればいいですか?
パッキンや部品はどこで買えますか?
部品の品番はどう調べますか?
ナットを締め直しても直りません。
締めすぎに注意と聞きました。
作業中に水が噴き出したらどうすれば?
直った後の確認方法は?
賃貸住宅でも自分で直していいですか?
自分で直すといくらかかりますか?
どこまで自分で、どこからプロに頼むべき?
トイレの水漏れを予防するには?
自分で直せなかった場合も来てもらえますか?
SELF-HELP