DIY · TOILET CLOG
トイレのつまりを
自分で直す
ラバーカップ・お湯・薬剤…原因別の直し方
トイレのつまりは、紙や排泄物の流しすぎ、水に溶けない異物、尿石の蓄積などが主な原因です。本ページでは原因の見分け方と、ラバーカップ(すっぽん)やお湯・薬剤を使った直し方、必要な道具、プロに頼む目安と費用までを、東京・千葉・埼玉の水まわり修理専門「水まわり修理ガイド」が解説します。

熱湯は使わず、異物は流さないでください
便器は陶器のため熱湯で割れる恐れがあります。お湯は40〜50℃まで。スマホ・おもちゃ・生理用品などの固形物が原因のときは、水を流さず取り出してください(奥へ進むと悪化します)。薬剤は換気し、他の洗剤と混ぜないでください。
症状別の原因と直し方
1ラバーカップ(スッポン)でつまりを取る
トイレットペーパーや排泄物のつまりは、ラバーカップで取れることがほとんどです。コツはひとつだけ、力を入れるのは「押すとき」ではなく「引くとき」です。押し込む動作はつまりを奥へ送ってしまうため、静かに押して勢いよく引くを繰り返します。★お湯を使う場合は40〜50℃にしてください。熱湯は便器の陶器が割れます。樹脂製の便器(アラウーノなど)は50℃でも変形の恐れがあります。★スマホ・おもちゃなど水に溶けない物が原因のときは、ラバーカップを使わないでください。奥へ押し込んでしまいます。
- 使える場合
- トイレットペーパー・排泄物・水に溶ける物がつまったとき。
- 使えない場合
- スマホ・おもちゃ・生理用品など、水に溶けない物が落ちたとき。
- コツ
- 押すときは静かに、引くときに力を入れる。

- ゴムのカップ
- 便器の穴にぴったりかぶせる部分。すき間があると圧がかからず効かない
- 先端の突起(フランジ)
- 洋式トイレ用にはこれが付いている。和式・流し用の突起なしとは別物
- 柄(え)
- 両手で持って、押すよりも引くときに力を入れる
- ★お湯は使わない
- 便器は陶器。熱いお湯をかけると割れることがある
- ラバーカップ(和式用・洋式用・節水型用があります)500〜2,000円
- バケツ300〜1,000円
- ゴム手袋100〜500円
- 新聞紙・ビニールシート0〜300円
- 汲み出し用の紙コップや灯油ポンプ
- ※お湯を使う場合は40〜50℃のぬるま湯
まわりを養生して水位を調整する
便器のまわりに新聞紙とビニールシートを敷きます。水位が高ければ紙コップや灯油ポンプで汲み出し、逆に少なければカップが隠れる程度まで水を足します。
カップを排水口に密着させる
ラバーカップを排水口の穴にまっすぐ当て、ゆっくり押し付けて中の空気を抜き、すき間なく密着させます。ここが甘いと何度やっても効きません。
静かに押して、勢いよく引く
★力を入れるのは引くときです。押すのはカップを密着させるためで、強く押し込むとつまりを奥へ送ってしまいます。ゆっくり押して、一気に引く。これを数回繰り返します。
水位が下がるか見る
「ゴボッ」と音がして水位が下がれば通っています。バケツで少しずつ水を流し、流れることを確かめてください。
戻らなければお湯を使う
流れが戻らないときは、40〜50℃のお湯を便器の8分目まで静かに注ぎ、15〜30分置きます。紙がふやけて崩れます。熱湯は絶対に使わないでください。
もう一度ラバーカップを試す
お湯を入れたあと、もう一度ラバーカップを同じ要領で使います。ここまでで戻らない場合、原因が紙ではない可能性が高いので、業者に相談してください。
- 熱湯を使う。便器の陶器が割れます。40〜50℃までにしてください。
- 押すときに力を入れる。つまりを奥へ押し込みます。
- 水に溶けない物が原因のときに使う。取り出せなくなります。
- 水位を確かめずに始める。あふれて床が汚れます。
2物を落としてしまった(固形物のつまり)
★絶対に水を流さないでください。流すと物が奥へ進み、取り出せなくなります。またラバーカップも使わないでください。押す力で奥へ送ってしまいます。やることは見える範囲で取り出すことだけです。手が届かない位置まで入ってしまった場合、便器を床から外して裏返す作業が必要になるので、その時点で業者に連絡してください。無理に押し込むと、便器の交換(数万円)になることがあります。
- 原因
- スマホ・おもちゃ・歯ブラシ・生理用品・掃除シートなど、水に溶けない物。
- 対処
- 見える範囲は手やトングで取り出します。水は流しません。
- プロ対応
- 奥に入って見えない場合は、便器の脱着が必要です。専門業者へ。
- ゴム手袋(長いもの)100〜500円
- トング・ペンチ500〜1,500円
- 懐中電灯500〜2,000円
- バケツ300〜1,000円
- 新聞紙・ビニールシート0〜300円
- ※取り出したあとに便器を洗うための中性洗剤
水を流さない・止める
まず何もしないでください。うっかり流さないよう、タンクの止水栓を閉めるか、レバーに触れないよう家族に伝えます。
まわりを養生する
便器のまわりに新聞紙とビニールシートを敷きます。取り出すときに水がこぼれます。
懐中電灯で位置を確かめる
便器の奥を照らして、物が見えるかを確かめます。見えるなら取り出せます。見えないなら、この先は業者の作業です。
水を汲み出す
見える位置にある場合は、紙コップや灯油ポンプで便器内の水を汲み出します。水が減ると物が見えやすくなり、つかみやすくなります。
ゴム手袋かトングで取り出す
長いゴム手袋をして手で取るか、トングでつかみます。押し込む方向に力を入れないでください。引き上げる動きだけにします。
取れたら少しずつ流して確かめる
バケツで少量ずつ水を流し、流れることを確かめます。取れなかった場合は、水を流さずに業者へ連絡してください。
- 水を流す。物が奥へ進んで取り出せなくなります。
- ラバーカップやワイヤーで押す。同じく奥へ送ります。
- 「そのうち流れるだろう」と放置する。あふれる原因になります。
- 「流せる」表示の掃除シートや猫砂を流す。溶けません。
3何度も詰まる(尿石・汚れの蓄積)
一度直してもすぐ詰まる、流れが慢性的に悪い、においが強い——これは尿石が排水路の内側に層になって、通り道を狭めている状態です。尿石はアルカリ性の固まりなので、酸性洗剤で溶かします。★塩素系の洗剤と混ぜないでください。有毒な塩素ガスが出ます。薬剤は一度で全部は落ちません。数日おきに数回繰り返すのが現実的です。広い範囲に固着している場合は、業者の高圧洗浄でないと戻りません。
- 症状
- 何度も詰まる、流れが慢性的に悪い、においが強い。便器のふちに黄ばみがある。
- 原因
- 尿の成分が固まった尿石が、排水路の内側に層になって溜まっている。
- 対処
- 酸性洗剤で溶かし、届く範囲はワイヤーで削ります。繰り返し行います。
- ゴム手袋100〜500円
- マスク・保護めがね100〜800円
- トイレ用ブラシ0〜300円
- ワイヤー(トイレ用のもの)800〜2,500円
- バケツ300〜1,000円
- トイレ用の酸性洗剤(尿石用と書かれたもの)200〜800円
換気して身を守る
窓を開け、換気扇を回します。ゴム手袋・マスク・保護めがねを着けます。酸性洗剤は目や皮膚に付くと危険です。
前に使った薬剤を流し切る
★塩素系の洗剤を使っていた場合は、水でよく流してから始めます。残っていると混ざって有毒ガスが出ます。
水位を下げる
紙コップや灯油ポンプで便器内の水を汲み出します。水が多いと薬剤が薄まって効きません。
酸性洗剤をかけて置く
尿石が付いている場所に洗剤をかけ、容器に書かれた時間だけ置きます。表示より長く置かないでください。乾くと固まります。
ブラシとワイヤーでこする
時間が来たらブラシでこすり、届く範囲はトイレ用のワイヤーでゆっくり削ります。力任せに突くと便器を傷めます。
水を流して繰り返す
バケツで少しずつ水を流します。一度で落ちきらないのが普通なので、数日おきに数回繰り返します。それでも戻らなければ、業者の高圧洗浄を検討してください。
- 塩素系の洗剤と一緒に使う。有毒な塩素ガスが出ます。
- 表示より長く置く。乾いて固まり、かえって落ちなくなります。
- ワイヤーで力任せに突く。便器を傷めると交換になります。
- 換気せずに作業する。酸性洗剤の蒸気も体に良くありません。
つまりを自分で直す基本手順
周囲を養生して準備する
床に新聞紙やビニールを敷き、ゴム手袋を着用します。あふれそうなときは止水栓で給水を止め、水位を下げておきます。
目に見えるゴミ・髪を取り除く
排水口のヘアキャッチャーやゴミ受けを外し、髪の毛・ぬめり・固形物を取り除きます。
ラバーカップで吸引する
排水口にラバーカップ(すっぽん)を密着させ、押し込んでから勢いよく引きます。これを数回繰り返します。
お湯や薬剤でつまりを緩める
40〜50℃のお湯や、重曹+クエン酸、市販のパイプクリーナーで、つまりの原因を溶かします。
ワイヤーで奥を除去する
手前で直らない奥のつまりは、ワイヤーブラシ(パイプクリーナー)で削り取ります。
水を流して確認する
少しずつ水を流し、スムーズに流れるか確認します。直らなければ無理をせず専門業者へ。
- お湯は必ず40〜50℃。熱湯は便器の陶器を割るので使わない。
- 薬剤は「他の洗剤と混ぜない・換気・ゴム手袋」を必ず守る。
- 固形物を落としたら流さず取り出す。押し込むと詰まりが悪化する。
- 逆流・悪臭・水が引かないときは排水管の奥が原因。無理せずプロへ。
用意しておく道具
- ラバーカップ(洋式用)
- 真空式パイプクリーナー
- ゴム手袋
- バケツ
- 新聞紙・ビニール袋
- トイレ用酸性洗剤
自分で直せる?プロに頼む目安
自分で直しやすい
- 排水口・トラップの掃除、髪・ゴミの除去
- ラバーカップ・真空式での解消
- お湯・薬剤でのつまり溶解
- 排水ホースの折れ・たるみ直し
専門業者に頼むのが安心
- 何度やっても直らない・繰り返す
- 排水管(床下・縦管)自体のつまり
- 異物・固形物が奥に入り込んだ
- 逆流が複数箇所・階下に影響しそう
- 原因が特定できない
修理費用の目安
| 軽作業(掃除・調整など) | 3,000円〜 |
|---|---|
| つまり除去 | 8,000円〜 |
| 水漏れ修理 | 8,000円〜 |
| 便器交換 | 24,000円〜 |
※上記は目安料金です。出張費・見積りは0円。現地調査後に正確なお見積りをご提示し、ご承認後に作業します。
よくあるご質問
トイレのつまりは自分で直せますか?
まず何を試せばいいですか?
お湯の温度は?熱湯を使ってもいい?
重曹とクエン酸の分量・順番は?
ラバーカップを使うコツは?
どんな道具を用意すればいいですか?
液体パイプクリーナーの使い方と注意点は?
ワイヤークリーナーの使い方は?
固形物を落として詰まらせた場合は?
薬剤や道具を使っても直りません。
賃貸住宅でも自分で直していいですか?
自分で直すといくらかかりますか?
どこまで自分で、どこからプロに頼むべき?
トイレのつまりを予防するには?
自分で直せなかった場合も来てもらえますか?
SELF-HELP