DIY · BATHROOM LEAK
風呂の水漏れを
自分で直す
蛇口・シャワー・浴槽の排水…症状別の原因と直し方
浴室の水漏れは、蛇口・混合栓やシャワーまわりと、浴槽の排水(排水栓・オーバーフロー)が主な原因です。本ページでは症状から原因を切り分け、必要な工具や交換手順、プロに頼む目安と費用までを、東京・千葉・埼玉の水まわり修理専門「水まわり修理ガイド」が解説します。

作業の前に必ず「止水栓」を閉めてください
修理を始める前に、該当箇所の止水栓(無ければ家全体の元栓)を閉めて給水を止めます。締めすぎや無理な分解は破損の原因になります。少しでも不安があれば作業を止めて専門業者にご相談ください。
症状別の原因と直し方
12ハンドル混合栓の水漏れ
浴室の2ハンドル混合栓は、洗面や台所の蛇口と同じ部品を使っています。ハンドルを閉めても吐水口からポタポタ落ちるならコマパッキン(ケレップ)、ハンドルの根元からにじむなら三角パッキンの劣化です。部品代は200〜500円ほど、作業は30分ほど。★浴室で特に多いのがシャワーとカランの切替部から水が出続ける症状で、これは切替バルブ(切替弁)の劣化なので、コマパッキンを替えても止まりません。切替部の部品はメーカー純正になります。
- 症状
- ハンドルを閉めても吐水口・シャワー切替から漏れる。
- 原因
- コマパッキン(ケレップ)・三角パッキン・スピンドルの経年劣化。切替部なら切替バルブの劣化。
- 対処
- コマ・三角パッキンを交換。切替部からの漏れは切替バルブの交換(メーカー純正)。

- インデックス
- 赤(湯)・青(水)の印が付いた樹脂のキャップ。マイナスドライバーの先で起こして外す
- ハンドルビス
- インデックスの下にあるネジ。緩めるとハンドルが抜ける
- 蛇口ハンドル・蛇口レバー
- 手で回す部分。ビスを緩めて上へ引き抜く
- キャップナット
- ハンドルの下の六角ナット。水栓スパナで反時計回りに緩めて中を開ける
- 三角パッキン
- 断面が三角のゴム。ハンドルの根元からのにじみはここ。呼び13で外径19×内径13×厚さ2.5mm
- 座金(ワッシャー)
- 三角パッキンを押さえる金属の輪。外したときの並び順を覚えておく
- スピンドル
- ねじ山のある真鍮の軸。回すとコマパッキンを押し付けて水を止める
- コマパッキン
- 独楽のような形の弁。吐水口からのポタポタはここ。呼び13で外径14×内径11×厚さ4mm
- Uパッキン
- 断面がU字のゴム。蛇口スパウトの付け根からの漏れはここ。溝のある面を本体側に向ける
- パイプリング
- スパウトを支える輪。Uパッキンと組で入る
- 袋ナット
- スパウトを本体に留めるナット
- 蛇口スパウト
- お湯・水が出る管(吐水パイプ)。左右に振れる
- Oリング
- 断面が丸いゴムの輪。混合栓の可動部の水密に使う
- 蛇口キャップ
- スパウトの先に付く部品
- 本体
- 壁や台に固定されている土台。ここに各部品が組み付く
- 水栓スパナ(またはモンキーレンチ)1,000〜2,500円
- 水栓プライヤー1,500〜3,000円
- マイナスドライバー200〜800円
- ピンセット200〜800円
- コマパッキン(水栓コマ/ケレップ)呼び13用100〜300円
- 三角パッキン 呼び13用100〜200円
- タオル・洗面器300〜1,000円
元栓(または止水栓)を閉める
浴室に止水栓があればマイナスドライバーで時計回りに閉めます。無ければ家全体の元栓を閉めます。閉めたらハンドルを開き、水が出ないことを必ず確かめてください。
どこから漏れているか見極める
★吐水口から=コマパッキン。ハンドルの根元から=三角パッキン。シャワー/カランの切替部から=切替バルブで、この場合は下の手順では直りません。
カラーキャップを外してハンドルを抜く
ハンドル中央の赤・青の印が付いた樹脂キャップを、マイナスドライバーの先で起こして外します。中のネジを緩めるとハンドルが上へ抜けます。
袋ナットを緩めてスピンドルを外す
六角のナットを水栓スパナで反時計回りに緩めます。次にねじ山のある軸(スピンドル)を反時計回りに回して抜きます。三角パッキンとワッシャーも一緒に外れます。
コマパッキンを交換する
奥に残っている独楽のような部品をピンセットで取り出し、新品に替えます。ハンドルの根元から漏れていた場合は三角パッキンも替えます。
逆の順に組み戻して通水確認
スピンドル→ワッシャー→三角パッキン→袋ナット→ハンドル→キャップの順に戻します。袋ナットは締めすぎないでください。元栓を開け、10分ほど置いてから漏れが止まったか確かめます。
- 元栓を閉めずに分解する。浴室は水圧が高く、勢いよく噴き出します。
- 切替部からの漏れをコマパッキンで直そうとする。部品が違います。
- 袋ナットを力任せに締める。パッキンが潰れて逆に漏れます。
- 濡れた床で作業する。転倒の危険があります。先に水を拭いてください。
2サーモスタット混合栓・シングルレバー混合栓の水漏れ
浴室でよく使われるサーモスタット混合栓(温度を数字で合わせるタイプ)は、中身が2つのユニットに分かれています。開閉ユニット(水を出す・止める側。多くは右のハンドル)と、温度調節ユニット(サーモユニット)(温度を決める側。多くは左のハンドル)です。★症状で交換するユニットが決まります。「止めても水が出続ける」なら開閉ユニット、「設定した温度にならない・急に熱くなる」なら温度調節ユニットです。どちらもメーカー純正のユニットごと交換で、部品代は5,000〜12,000円ほど。★先に水栓本体の品番を控えてください。他社の部品は付きません。
- 症状
- 本体の根元やレバー付近からじわじわ漏れる。止めても水が出続ける。設定した温度にならない。
- 原因
- 開閉ユニットまたは温度調節ユニット(サーモユニット)の劣化。シングルレバーなら水栓カートリッジ。
- 対処
- 症状に応じたユニットを、メーカー純正品に交換します。

- 黒いOリング
- 本体との間の水密。ここが切れるとレバーの付け根からにじむ
- ユニット本体
- 湯と水を混ぜて温度を一定に保つ中身。分解せず丸ごと交換する
- ★合う品番でないと付かない
- メーカーと機種で形が違う。水栓本体に貼られた品番から探す
- モンキーレンチ800〜2,000円
- 水栓プライヤー1,500〜3,000円
- プラスドライバー200〜800円
- 六角レンチ300〜1,500円
- タオル・洗面器300〜1,000円
- 開閉ユニット または 温度調節ユニット(メーカー純正・要品番確認)5,000〜12,000円
- シングルレバーの場合は水栓カートリッジ(純正)3,000〜6,000円
症状からどちらのユニットか決める
★止めても水が出続ける→開閉ユニット/設定温度にならない・急に熱くなる→温度調節ユニット。ここを間違えると、部品を買っても直りません。
水栓の品番を控えて純正部品を用意する
本体の刻印から品番を控え、メーカーのサイトで適合するユニットを調べます。純正品を手元に用意してから分解に入ります。
元栓を閉める
浴室に止水栓が無い場合は、家全体の元栓(水道メーターの横)を閉めます。閉めたらハンドルを開き、水が出ないことを確かめます。
ハンドルを外す
ハンドル中央のキャップを外し、中のネジをプラスドライバーか六角レンチで緩めて、ハンドルを引き抜きます。
ユニットを外して交換する
現れたユニットを、モンキーレンチか水栓プライヤーで反時計回りに緩めて抜き取ります。新しい純正ユニットを差し込み、時計回りに締めます。向きと座りを確かめてください。
組み戻して温度を確かめる
ハンドル・キャップを戻し、元栓を開けます。★温度調節ユニットを替えた場合は、温度合わせ(キャリブレーション)が必要なことがあります。説明書に従い、40℃の位置で実際に40℃のお湯が出るか確かめてください。
- 症状を確かめずにユニットを買う。開閉と温度調節は別部品です。
- 純正でない部品を買う。形が合わず入りません。
- 壁付きの本体を壁から外す。壁の中の配管を傷めます。業者に任せてください。
- 温度合わせをせずに使い始める。設定と実際の温度がずれたままになります。
3お湯をためても水位が下がる(排水栓・オーバーフロー)
お湯をためても少しずつ減っていくときは、排水栓のパッキンが傷んで、栓が効いていません。浴槽の栓には、鎖の付いたゴム栓と、ボタンやレバーで上下するポップアップ式があります。ゴム栓なら数百円で交換でき、5分で終わります。ポップアップ式は、栓の裏のパッキンを替えるか、ワイヤーの調整で直ることが多いです。★ためていないのに浴室の外(床下や階下)が濡れる場合は別の話です。浴槽のひび割れ、循環口(追い焚きの穴)の不良、壁の中の配管が原因で、これは自分では直せません。すぐ業者に連絡してください。
- 症状
- お湯をためても水位が少しずつ下がる。排水まわりから漏れる。
- 原因
- ゴム栓・ポップアップ排水栓のパッキンの劣化。オーバーフロー(あふれ止め)の接続不良。
- 対処
- ゴム栓やパッキンを交換します。浴槽のひび割れ・循環口・壁内配管は業者へ。

- ゴムの栓
- 浴槽の排水口の内側の側面で止水する。硬くなる・縁が欠けると水位が下がる
- 玉クサリ(3.2mm・670mm)
- クサリだけ切れた場合は、クサリ側だけでも買える
- ★サイズを合わせる
- 排水口の内径に合うものを選ぶ。合わないと沈んだり浮いたりする
- ゴム手袋100〜500円
- ぞうきん0〜300円
- ドライバー(ポップアップ式の場合)200〜800円
- 浴槽用のゴム栓(サイズを合わせて)300〜800円
- ポップアップ排水栓用のパッキン100〜500円
どこから減っているか確かめる
浴槽にお湯をためて、水位に印を付けます。1時間後に減っていれば排水栓、減っていないのに床が濡れるなら浴槽や配管の問題です。
栓の種類を確かめる
鎖の付いたゴム栓か、ボタンで上下するポップアップ式かを見ます。以降の手順が変わります。
ゴム栓の場合=サイズを測って買う
古いゴム栓を外し、直径をものさしで測ります。ホームセンターで同じ径のものを買い、鎖を付け替えて差し込むだけです。
ポップアップ式の場合=栓の裏を見る
栓を取り出し(多くは回すか、まっすぐ引き抜く)、裏に付いているゴムのパッキンを見ます。ひび割れ・硬化があれば交換します。
栓が下がりきるか確かめる
ポップアップ式で、パッキンが正常なのに漏れる場合は、栓が下がりきっていません。浴槽のふちのボタンとつながるワイヤーの長さを調整します(説明書に従ってください)。
お湯をためて確かめる
交換したらお湯をためて水位に印を付け、1時間後に減っていないかを確かめます。減るようなら業者に相談してください。
- サイズを測らずにゴム栓を買う。合わないと止まりません。
- お湯を入れていないのに濡れる状態を自分で直そうとする。浴槽や壁内配管の問題です。
- ポップアップのワイヤーを力任せに引く。切れると交換になります。
- 浴槽のひび割れを接着剤でふさぐ。一時的に止まっても必ず再発します。
4シャワーホース・ヘッドからの水漏れ
シャワーまわりの水漏れは、浴室で最もやさしい修理です。ホースの両端(本体側とヘッド側)は手で回すナットでつながっていて、中に入っているパッキンを替えるだけで止まることがほとんどです。部品代は100〜300円、作業は10分ほど。工具も基本的に要りません。★ホースの途中からにじんでいる場合は、パッキンでは直りません。ホースごと交換します。ホースは他社製でもアダプターを使えば付くことが多く、2,000〜4,000円ほどです。
- 症状
- ホースの接続部やヘッドの付け根から水がにじむ。ホースの途中から噴き出す。
- 原因
- 接続部のパッキンの劣化。ホース自体の劣化・ひび割れ。
- 対処
- 接続部ならパッキン交換。ホースの途中ならホースごと交換。

- シャワーヘッド側
- ヘッドとホースのあいだ。ヘッドの付け根から漏れるときはここ
- 混合栓側
- ホースと蛇口のあいだ。蛇口の付け根から漏れるときはここ
- Oリング
- 断面が丸いゴムの輪。ねじ込む所の水密
- 平パッキン(大・小)
- 面で受けるゴム。向きを間違えると止まらない
- ゴム手袋(滑り止め)100〜500円
- タオル0〜300円
- ※固い場合のみウォーターポンププライヤー
- シャワーホース用パッキン(Oリングまたは平パッキン)2,000〜4,000円
- ※ホースを替える場合はシャワーホース(必要ならアダプター)
どこから漏れているか特定する
ホース全体をタオルで拭いて乾かし、シャワーを出します。最初に水が出てくるのが、本体側の接続部か、ヘッド側の接続部か、ホースの途中かを見ます。
水を止める
シャワーを止め、混合栓のハンドルを閉めます。ホースを外すだけなら元栓は不要ですが、心配なら閉めてください。
接続部のナットを手で外す
漏れている側のナットを、手で反時計回りに回して外します。固いときはタオルを巻いてプライヤーで軽く回します。
中のパッキンを見て交換する
ナットの中に入っているパッキン(Oリングまたは平たいゴム)を取り出します。ひび割れ・つぶれ・硬化があれば新品に替えます。ゴミが挟まっているだけのこともあるので、座面も拭きます。
ナットを手で締め戻す
パッキンを入れ、ナットを手で締めます。工具で締めすぎると割れます。
シャワーを出して確かめる
シャワーを出し、接続部から水が出ないか見ます。ホースの途中から漏れていた場合は、パッキンでは直らないのでホースを交換してください。
- ナットを工具で強く締める。樹脂のナットが割れます。手締めが基本です。
- ホースの途中の漏れをテープで巻いて使い続ける。水圧で必ず再発します。
- パッキンを入れ忘れる。締めても止まりません。
- 古いパッキンを裏返して使う。つぶれた面は元に戻りません。
自分で直す基本手順
止水栓を閉める
該当箇所の止水栓(無ければ家の元栓)を時計回りに閉め、給水を止めます。
残った水を抜く
蛇口を開いて残水を出し切り、バケツや雑巾で受けます。
症状から原因を特定する
「蛇口」「接続部」「排水」など、どこから漏れているかを切り分けます。
品番を確認して部品を用意する
メーカー名・型番を確認し、適合するパッキンや部品をホームセンター等で入手します。
部品を交換する
まずナットの増し締めで改善するか確認し、直らなければ劣化部品を新品に交換します。
止水栓を開けて通水確認
止水栓を開け、通水して漏れが止まったか確認します。
- 作業前に必ず止水栓(無理なら元栓)を閉め、被害箇所を写真に残しておく。
- 外した古い部品は新品購入時の見本になるので、捨てずに持参する。
- ナットは「増し締め1/4回転ずつ」。締めすぎはネジ山・パッキンの破損のもと。
- 直らない・水が噴き出す・不安なときは、止水したまま無理せずプロに相談する。
用意しておく工具・材料
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤー
- プラス/マイナスドライバー
- 各種パッキン(三角・コマ・Oリング)
- バルブカートリッジ
- バケツ・雑巾
- シールテープ
- ピンセット
自分で直せる?プロに頼む目安
自分で対処しやすい
- 蛇口のパッキン・カートリッジ交換
- 接続ナットの増し締め
- 排水トラップの締め直し・パッキン交換
- 止水栓まわりのパッキン交換
専門業者に頼むのが安心
- 壁・床下・天井裏など見えない配管の漏れ
- 本体・シンク・浴槽のひび割れや破損
- 原因が特定できない・漏れが止まらない
- 賃貸・マンションで階下に影響しそう
- 作業に不安がある・時間がない
修理費用の目安
| 軽作業(増し締め・調整など) | 3,000円〜 |
|---|---|
| つまり除去 | 8,000円〜 |
| 水漏れ修理(部品交換) | 8,000円〜 |
| 蛇口・シャワー交換 | 12,000円〜 |
※上記は目安料金です。出張費・見積りは0円。現地調査後に正確なお見積りをご提示し、ご承認後に作業します。
よくあるご質問
お風呂の水漏れは自分で直せますか?
まず最初に何をすればいいですか?
止水栓が固くて回りません。
どんな道具を用意すればいいですか?
パッキンや部品はどこで買えますか?
部品の品番はどう調べますか?
ナットを締め直しても直りません。
締めすぎに注意と聞きました。
作業中に水が噴き出したらどうすれば?
直った後の確認方法は?
賃貸住宅でも自分で直していいですか?
自分で直すといくらかかりますか?
どこまで自分で、どこからプロに頼むべき?
お風呂の水漏れを予防するには?
自分で直せなかった場合も来てもらえますか?
SELF-HELP